友だちの話。 | 日々日記的小説

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アメンバー、読者は受け付けてません。



2巻以内で終わる、サクッとした作品を
探してて、河原和音さん好きだし!と購入。
高校生の恋愛もの。

一話目
地味目の外見、気が弱くて、頼まれたら嫌とは言えない、でも、凄く優しい性格の英子(エイコ)視点。
彼女とは真逆の、よく一目惚れされるような可愛い外見と、その外見とは不釣り合いなハッキリものを言うもえ。二人は親友。
もえは、何人もの男の子に告白されるけど、
いつも「もえと付き合うということは、英子と付き合うということだから、もえ以上に英子に優しくしてくれないと付き合わない」
みたいに、応える。
大体の男の子は、理解できなくて去っていくけど、それを理解した土田君は、無事付き合うことに。
学校の帰りも、デートも、常に3人で。
土田君は、優しくて、申し訳なくなってくる英子は、二人と距離を取ろうと行動して…。

二話目
土田君の親友、鳴神君視点。
土田君には幸せになってもらいたい。
鳴神君には、おねーさんがいて、女の思考の裏表を熟知していて、
女嫌いなところがある。
もえのワガママっぷりに、腹が立って、その矛先が英子へと向く。
そして、嫌がらせの数々。
英子は、土田君の親友で、自分たちが土田君を傷つけてしまったから
そうされているのだと、気づいている。
そんな、姿に、鳴神は…。

三話目(ラスト)
もえ視点。もえは昔から、思ったことをハッキリ言う子だった。
悪気はなくても。
それで、友だちができにくかった。
でも、ハッキリと物事を言ってしまった時、初めて、いいね!(ハッキリ言えて羨ましい)と、褒めてくれた英子。
自分が、そのままでいいんだ!って気づかせてくてれた子。
だから、英子を幸せにしたくて、英子を狙う鳴神を試そうとして…。


だいたいの、あらすじ。
やはり、河原和音さんの話が好きだ。
絵も可愛かった。

俺物語!も、だけど、人が人に対する気持ち。
何か、してあげよう!
っていうのが、伝わってくる作品。
友情ものにめっぽう弱いのもあるけど
もう、泣きっぱなしだった。

みんな、いい子だよ。
こーいう、青春時代、過ごしたかったなぁ。